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「バイオリンはお金持ちの習い事」と言う敷居が高いイメージ、ありませんか?
 

なぜなのか考えてみました。
帰国して日本のバイオリンにおけるハイソなイメージが逆カルチャーショックだったのです。
うちは普通のサラリーマン家庭だったので、住宅事情と密接に関わり、防音設備や搬入、

調律等別途費用があるピアノの方が逆にお金持ちのイメージだったので・・。

 


今は子供の成長に合わせた楽器はレンタルが主流ですし、ピアノもバイオリンも購入する時の値段は

さほど変わらないように思います。ではなぜバイオリンはお金持ちのイメージなのか。

逆のように思います。

バイオリンをやってたからお金持ちにになった。(お金持ちというと語弊があるのですが)


音大以外の偏差値の高い大学には全世界共通で必ずオーケストラがあります。
東大、慶應、早稲田、京大、全国各地の医大。北海道で言うと北大や西高にもオーケストラが。
アメリカは音大が無く、大学に音楽部という学科で組み込まれているシステムなのですが、偏差値の

高い大学程いくつも学生オケを抱えています。

 


ここでオーケストラの構成人数を見て欲しいのです。
オケの編成ではバイオリン属の比率は3分の2と圧倒的に高いです。フルートやクラリネットなど管楽器の

各パートは4~5人ずついれば十分でしょう。その位の人数だったらどの大学にも居そうですが、

弦楽器5~60人集まるかと言うと無理。

全国各地のアマチュアオケで慢性的に弦楽器が不足している現状と似ています。
でも偏差値の高い大学にフルオーケストラが「必ず」あると言う事はそこに「十分な」弦楽器が

集まっていると言う事ではないかと。そして医大。ほぼ必ずと言って良いほど学生オーケストラがあります。
 

確率から言って偏差値の高い大学=エリートなので収入は高いでしょう。

全国にはアマチュアオーケストラと言えどかなりレベルの高い団体も数多くあります。そこで趣味として楽しく

演奏しつつ仕事では得られない人脈も得られる。そんな保護者が子供にバイオリンを習わせているのが、

教室の外から見たお金持ちのイメージなのかなーと思った次第です。(私の勝手な想像です)
実際、バイオリンを習わせている保護者の方はお医者さんが多いです。ソレだけ切り取って見ると

「やっぱりお金持ちの習い事」なのですが、実際は逆というかそれは結果論で、バイオリンをやっていたので

地頭が良くなって医大に行ったらそこにもオーケストラがあって楽しく弾いてたので自分の子供にも。と言う

お医者さんなのではないかなーと。(私の勝手な想像です・・)

 


小さい頃からの英才教育の代名詞としてはバイオリンとピアノが挙げられます。(なぜかと言うと管楽器は

肺活量や横隔膜など内臓がしっかり整ってから始めたほうが子供の成長に負担が無いので中学や高校の吹奏楽で

始める人が多いと思います。そしてその時期から始めても頑張れば音大に行けます。が、ピアノとバイオリン

に関してはその時期から始めて音大合格は絶対に無理なので。)そして小さい頃から音楽をやると頭が良くなる

と言う脳医学的な研究結果が出ているそうです。
 

でも、毎日地道な練習が出来るか、先生の言う事をすぐに理解応用出来るか、一つの事を長く続けられるか、

集中力、やる気、好奇心なんて言うのはそもそも頭が良い子供に共通した要素ですし、ピアノが弾ければ

みんな頭が良いか、音大生はみんな選りすぐりで頭が良いかというとそんな感じはしないですよね。

 

なので、卵が先か鶏が先かみたいな話になるのですが
「たまたまバイオリンをやってたもともと賢い子」なのか「バイオリンをやってたから賢くなった」のか。
世界規模での傾向として偏差値の高い大学の学生オーケストラの編成人数を見る限り
私は両方だと思います。子供の成長に大事なのはまわりの環境と家庭教育だと思うからです。

 

 

 

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